❀洋服屋―――future―――❀

夢を見た。

自分が誰かとキスをする夢を見た。

彼女は夢の中で、布団の中で、眠っていた、筈だった。


『―――緑・・・』


『はい!!!』


―――キスして・・・


一瞬、女性でも、煩悩を忘れていた。

緑は『うーん!!』と唸ると、『緑・・・』と呼ばれた。

それから、彼女はゆっくり目を開けると、『の・・・野村君?』と叫んだ。


彼女は吃驚してしまい、勢いよく起き上がった。

起き上がったら、緑は腕を引き、抱きしめられた。


―――な・・・何?

こ・・・こんな・・・少女趣味・・・


は・・・はなし・・・


身動きしようとしたが、突然、本当の口づけをされ、緑は吃驚してしまった。

彼女は吃驚してしまい、そのまま体に身を任せると、受け入れてしまった。

だけど、この気持ちの意味を、天然ボケの彼女には、通じなかった。




―――この頃から―――




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