❀洋服屋―――future―――❀
写真を撮った後、彼女は何故か、野村翔希に呼び出されると、キョトンとしてしまい、首を傾げた。

彼は真面目な顔をしており、一緒に食事しようと言い出した。

彼女が好きな居酒屋さんであり、何時もの居酒屋さんだった。


―――は・・・話し?

何の・・・話かしら?


パチパチが終わると、マネージャーさんから、OKの合図があった。

とても表情が良く、満面な笑みを浮かべており、彼女はその様子に、ドキリとしてしまった。

かなり胸が熱くなり、温かい気持ちになる。


―――お前・・・どんな風に・・・俺の事・・・思っている?


「え?」


「俺の事・・・嫌いか?」


緑ははっきりと問い質され、沈黙を続けた。

それから、彼女は唇を吊り上げると、「貴方は?私が・・・どう見えます?綺麗に見えます?」という。

真人は目を丸くすると、「何?綺麗に・・・だと?当たり前だ・・・」と言って来た。


―――私は・・・母親が高校生の時・・・亡くなったのよ・・・


だから・・・母親と言う・・・気持ちをしらない・・・


だけど・・・何故か・・・最近になって、人の気持ちが・・・母親の気持ちが分かるようになった。


―――強く・・・生きていきなさい・・・


最後、そう残していた。

彼は目を丸くしてしまい、ビックらこいてしまった。

祖父も『全うに生きろ―――。最後の最後まで、家族を心配していたのは・・・お母様・・・の筈・・・だから・・・だから。』



だからーーー。



< 55 / 510 >

この作品をシェア

pagetop