❀洋服屋―――future―――❀
「お前は・・・そのままでいいのか?そうやって・・・自分の人生から・・・逃げているだけじゃないのか?お前は・・・お前らしく・・・強く・・・生きなさい・・・」


―――お母様・・・私・・・


そういった途端、彼女はボロボロと涙😢が零れ落ちていた。

母と祖父の死はとても悲しかった。

今でも、引きずっていることもある。

それを忘れて、自分らしく生きていく事が、残された人々にとって、幸せになれる心中だった。

今まで、緑も嫌だった事がなかった訳ではなく、本当に辛い時があるのに、友達から『しつこい。学校から帰れ―――。』と言われてしまっていた。


―――悔しい・・・悔しい・・・

どうして・・・私なんか・・・


そう思った途端、彼女は思い切り泣きだし、右手で涙を拭っていた。

だけど、止まらず、ポロポロと涙が零れ落ちる。

その時、『お前は・・・頑張りすぎだ・・・』と言いながら、真面目な顔をしていた。


―――お前は・・・そのままでいい・・・

無理して・・・人のいう事を・・・聞かなくていい・・・

それに・・・辛かったら・・・我慢しないで・・・泣くことも良い。


―――それに・・・


彼は腕を引っ張ると、緑を胸元に収めた。

彼女は吃驚してしまい、『な・・・何よ?話―――。』と言いかけると、彼は『好きなだけ・・・泣け・・・お前には・・・俺が・・・いるから―――』と言って来た。


―――お前が・・・


お前が―――。


< 56 / 510 >

この作品をシェア

pagetop