❀洋服屋―――future―――❀
そんな時、彼女はプルルルーーー着信音が轟いた。

彼女は大村由香と言う、モデルの中戸浩二の彼女―――神中緑の友達に電話する事になった。

大村由香はとても綺麗な女性であり、化粧💄もバチバチである。

由香は彼女の相談を聞くと、クスリと笑いこけていた。


「何よ・・・そんな事で・・・相談してきたの?やめてよ・・・貴方の恋維持に巻き込むの・・・私は・・・私で・・・幸せになろうとしているのよ?」


「じゃぁ・・・私は・・・どうすれば良いの?振ってしまったのよ?今更・・・如何すれば―――。」


「そうなら・・・仲直りしなさい・・・うじうじと考えてないで・・・自分の気持ちをはっきりと言いなさい・・・」


―――それが・・・貴方の人生なんでしょう・・・?




―――


彼女は―――緑は野村翔希に電話をした。

プルルルルルーーー着信音が鳴り響く。

ピット音が聞こえると、「もしもし・・・」と低い声が聞こえてきた。

それから、緑はごくっとつばを飲み込むと、スーッと息を吸い、緊張を吐き出した。



「貴方に・・・言いたい事があるわ・・・」


「ーーー・・・っ・・・っ・・・み・・・緑・・・」


「先ほどは・・・ごめんなさい🙇・・・私は・・・私は―――。」


―――そうだ・・・私は・・・好きだったんだ・・・

初めて出会った時から・・・



愛していたんだ―――。



「なんだ?文句が言い足りないのか?」


「ち・・・違う・・・私は・・・貴方が・・・好きだったの・・・最初に合った時から・・・」


―――好きだったのよ・・・

今更だけど、一緒にいたいわ・・・


―――だから・・・




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