ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
琴羽さんの運転する車に事務部長と乗り込む。
車でわずか10分。到着したのは、お洒落なデザイナーズマンションだった。


「じゃあ琴羽、明日、二葉先生の件頼むわね。私の方は大丈夫、明日はデスクワークが主だし」

「分かりました。では、八時にお迎えにあがります。二葉先生もご一緒に送ります」

淡々と返事をする琴羽さん。
こんな時間まで仕事大変なのに、余計な仕事を増やして申し訳ない。

「お忙しいのにすみません。今夜はお二人にお会いできて良かった。地獄に仏とは、まさにこのこと!
でも、甘えてしまっていいんですか?」

「はい。事務部長の指示が、私の仕事ですから。先生はご自身のお仕事をなさって下さい。それに…」

いつも感情を込めず、ピシャリと話す琴羽さんにしては珍しく言葉を濁した。

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