ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「丹下先生!急患です、お願いします。5歳男児。公園の遊具から転落したそうです。小児喘息での受診歴もあります」


あ、やっぱり。


「何かあれば対応できるように、こちらには看護師をつけますので、丹下先生は救急へお願いします」
「わかりました。すぐに行きます」


思わずこぼれそうになったため息を、慌てて飲み込んで。


「やっぱり、真菜さんだね。そう易々とゆっくりは出来ないか。
頑張れ!ピアノはまた今度、うちで聴いて下さい」
「ありがとうございます、涼さん。初音さんによろしく。行ってきます」


涼さんの応援を受けながら、私は急患のもとへ向かう。

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