お嬢の神隠し
「秀羽の後ろ、案外乗り心地いいかも」

「案外ってなんだよ」


秀羽の背中は大きくて筋肉があって、そして暖かい。

見た目はヒョロいけどちゃんと男なんだな。


「きゃーーー!!!」


「なんの声だ?!」

いきなり叫び声が聞こえた。


「公園の方だ、早く秀羽行こう!」


バイクを停めて声がした方に向かった。


「…助けて…!」

私はとっさに声がした方に走った。

中学生ぐらいの男の子が倒れていた。

「大丈夫?!」

顔や腕から血が出てる。これは喧嘩?とりあえず持っていたハンカチでおさえた。

すると

「莉乃!!!!」

「え?!」

「秀羽!!!」

秀羽がらいきなり倒れた。

その後ろから鉄パイプをもった男がでてきた。

秀羽は頭をおさえている。おそらく鉄パイプで殴られたんだ。


「おー女子高校生か。死にたくなきゃ、さっさとどっか行きな」


秀羽と中学生の子を置いていける分けないじゃん。

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