Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)
「ちょっと…上から退いて」
私がトラネコくんを押しのけるように肩を押したけれど、トラネコくんの肩はぴくりとも動かない。
「弱い力ー、アサちゃん全力で押してるの?」
からかうようにトラネコくんが低く笑い、私の脚の間に膝をつく。
「ちょっと……冗談やめてよ。
カリンちゃんが見たら怒るよ」
何だか不穏な成り行きに私が身をよじって逃げようとするも、トラネコくんは私の手首を掴んで引き寄せた。
「冗談なんかじゃないよ。
アサちゃんが悪いんだからね。
倭人と何があったか知らないけど
他の男のとこにほいほいついてくるアサちゃんが悪い」
トラネコくんはネコのくせに、でも
やっぱり男だった―――
トラネコくんの今日も決まった一部だけシマ模様を目に入れて、トラネコくんが顔を近づけてきた気配を感じた。
「ちょ、ちょっと待ってよ!
それ以上近づいたら…」
近づいたら??そのあとの言葉が出てこなかった。
「近づいたら?」
トラネコくんが挑発するように薄く笑う。
「ち、近づいたら……か、解剖してマスクドホルムに漬け込んでやる!
み、溝口さんに頼めばいつでも用意してくれるもんね!」
「解剖…?」
トラネコくんは目をきょとんとさせて、私を見下ろしてきて
ぅわあ!!私、何でもっとマシな威嚇がなかったのよ!と言った瞬間後悔↓↓
だけど
「ぶぁははははは!」
トラネコくんは私の発言に、おなかを抱えて笑い出した。