Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)
「アサちゃんはやっぱりアサちゃんだな~」
ひー、と変な声をあげながら涙目になってまだお腹を抱えているトラネコくん。
笑いながら私の上から身体を起こした。
何よ…
やっぱりからかっただけ?
「ごめん、ごめん」と言いながらも、私の隣に腰掛けてくるトラネコくん。
「何なのよ」
私はまだ疑ったままビクビク。
トラネコくんはやっぱりネコで。こっちが予想もしない奇行に出るんだから。
「怒らないでよ、アサちゃん~」と私の腕に腕を絡ませてすりすり。
「今ので完全に怒ったわ!」
私はトラネコくんを払いのけると、ぐいーと押しのけた。
今度はトラネコくんはあっさり身体を後退させる。
「ごめんね、アサちゃん」
もう一度言われて、
「分かったわよ。もう怒ってないから」
嘘だったけど。まだ半分怒ってるけど。
でも年下の男子高生にからかわれただけの私も悪いんだし。
「違くて。
俺……俺なんだ、倭人を引きとめたの」
眉を寄せて申し訳なさそうに言われて、
私は何のことか分からず目を開いた。