Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)
「果凛が喘息で病院に運ばれたときあったでしょ?」
そう聞かれて、
「うん、覚えてるけど」
まさにそのときのお見舞いにケーキを持ってきたところだし。
「俺、倭人から電話があったとき、バイト抜け出してすぐ病院に向かったんだよね。
果凛は点滴打って眠ったままで、
倭人にアサちゃんと約束があるから、おばちゃんたちが到着するまで果凛の傍に居てやってくれ、って言われたけど
俺が引きとめた。
果凛が目を覚ましたとき、倭人が居なかったら果凛が悲しむんじゃないかってそんな気がして。
果凛が一番近くに居て欲しいヤツ……てのは俺じゃなくて、たぶん
倭人だと思ったから。
ほんとにごめん」
トラネコくんは小さくうな垂れて謝ってきた。
そう―――…
だったんだ…
ホントは黒猫も私のところに来ようとしてくれていて、でもカリンちゃんが心配で
カリンちゃんのことを好きなトラネコくんはカリンちゃんのことを想って黒猫を引き止めて…
「倭人さ、ずっとアサちゃんのこと心配してた。
ケータイ禁止区域だから電源入ってないケータイを開いたり閉じたり…
ずっと気にしてた。
ごめんね、アサちゃん。俺、倭人にも悪いことした」
今回のことは一体誰が悪いのだろう
連絡をしてこなかった倭人?
倭人を引き止めたトラネコくん??
倭人が来れずに子供っぽく拗ねていた私―――
きっと誰も悪くない気がする。
だって好きな人のために、みんな精一杯がんばった結果だもん。
「そうゆうことか…
だったら全然大丈夫だし。カリンちゃんがよくなって良かったよ。
わざわざありがと」
私がトラネコくんに笑いかけると、トラネコくんは大げさな仕草で顔を覆い
「あーもぉ!俺、何やってんだろな!」
と体を折った。