Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)
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結局、倭人に真意を聞けず
私はトラネコくんのおうちを出た。
「服、ありがとうね。ちゃんとクリーニングに出して返すから」
「いいよ、それ姉貴のだから。
あ、上の姉貴、家出て一人暮らしだからしばらく戻ってくる予定もないし、気にしないで」
姉貴……それも…上??
「ちょっと待って…トラネコくんお姉さんが居るの?」
「居るよ。二人。俺は末っ子」
なるほどね~…
どうりでトラネコくんママのお洋服にしては若いと思った。
しかしトラネコくん…てっきり一人っ子だと思い込んでたけど、三人きょうだいだったとは。
私に対する態度もお姉さんとじゃれあってる程度なんだな。
「アサちゃんは最初から会ったときから女の人だよ。
冗談でも姉貴を押し倒したりする?」
トラネコくんは顔をゆがませて腕組み。
ま…まぁね。
ラブハンターめ。
「私にやったぐらいの気軽さでカリンちゃんにも迫ってみたら?」
二秒で平手打ちを食らうに1,000円賭けられるケドね。
トラネコくんはいつもの調子で「やってみる~♪」と言うと思いきや、
「む、無理!!」と慌てて手を振って口元に手をやり顔を赤らめる。
何なの、その可愛い反応は。
トラネコくんは、本命にはとことん奥手か。
……と思ったケド
「果凛を押し倒したりなんてしたら……俺、マジで止まらないかも…だから」
あっそ…
私からしたらまだまだ子猫ちゃんかと思ってたら
しっかりオスの顔をしてるんだから。