Chat Noir -黒猫と私- バイオハザー度Max- Deux(2nd)


さっきからジェニファーの悲鳴が連続して聞こえて、私はまたもため息。


「ダメだ、集中できない。ごめんジェニファー、また今度レンタルビデオ屋さんで会おう」


私は小さく謝ってテレビの電源を消した。


殺人鬼もののホラーミステリー。


結構見るの好きなんだけど。(小さい頃は切り裂きジャックとかが私の童話だった←変過ぎる)お化けは苦手だけど。


やっぱり映画は映画の世界で、現実の方がよっぽどホラーだよ。


大体…人間びっくりし過ぎると叫ぶより、止まる。


暗くなった部屋でケータイを開くと、明るいディスプレイが光を放った。


メールボックスを開いて、メールを打ち込む。




To:黒猫倭人

  今日何してた?




バカみたい。


こんな…探るようなこと―――


大体、こんなメールされても黒猫困るって。



『にゃ~』


突然ネコの鳴き声があがってビクっとしたけど、それは私のメール着信の音で


最近設定し直したばかりだからまだ慣れず。


こんな…こんなメール着信にネコの鳴き声設定して私イタ過ぎるよ。


でも誰だろう、こんな夜に。


メールボックスを開くと





From:黒猫倭人

     寝てた。今日は昼寝日和だ。
     ちなみに今は居間(ギャグ??)でホラー映画
     鑑賞中。
     朝都好きそうなの。




へ…??


慌てて送信ボックスを確認すると、


”送信成功”なる四文字が。


私…間違えて送っちゃったみたいだ!



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