愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
顔見知りのホールスタッフが案内してくれたのは奥の個室。伯父はひとりではなかった。伯母も娘の美々子もいる。
「こんにちは綾星さん、お久しぶりね」
「お久しぶりです」
この伯母が俺は苦手だ。いつも能面のような笑みを浮かべていて、何を考えているのか全くわからない。
「こんにちは」と満面の笑みを浮かべる美々子は当然のように俺の隣に座っているが、昔からそうだ。
子どもの頃から俺のあとばかり付いてくる。
「実はあまり時間がないので、用件を先にお伺いしてもいいでしょうか」
「もぉー。来たばかりじゃないのぉ。綾星お兄ちゃんたら、かわいくないんだからぁ」
美々子は口を尖らせる。
「ごめんな」
苦笑を浮かべた伯父が「実はね」と切り出し、封筒を俺に差し出した。
中には何枚か写真が入っている。
「うちにこんな写真が送られてきてね」
一枚目は星光がエプロンを付けて知らない男と料理をしている。もう一枚は夜。店の前で星光が男と親し気に話をしている。
「こんにちは綾星さん、お久しぶりね」
「お久しぶりです」
この伯母が俺は苦手だ。いつも能面のような笑みを浮かべていて、何を考えているのか全くわからない。
「こんにちは」と満面の笑みを浮かべる美々子は当然のように俺の隣に座っているが、昔からそうだ。
子どもの頃から俺のあとばかり付いてくる。
「実はあまり時間がないので、用件を先にお伺いしてもいいでしょうか」
「もぉー。来たばかりじゃないのぉ。綾星お兄ちゃんたら、かわいくないんだからぁ」
美々子は口を尖らせる。
「ごめんな」
苦笑を浮かべた伯父が「実はね」と切り出し、封筒を俺に差し出した。
中には何枚か写真が入っている。
「うちにこんな写真が送られてきてね」
一枚目は星光がエプロンを付けて知らない男と料理をしている。もう一枚は夜。店の前で星光が男と親し気に話をしている。