愛しているので離婚してください~御曹司は政略妻への情欲を鎮められない~
五條家が抱える闇だと彼は言った。
「自分たちは何をしても許される特権階級だと信じ込んでいた。特に宗家である伯父は時代の流れに取り残された。全てを失うまで気づかなかったんだ」
「美々子は……大丈夫なの?」
「心配ない。伯父の話ではわれに返ったように、ごめんなさいと言って泣いているそうだ。自分で犯した罪を理解しているから、二度とあんな行動はとらないだろう」
落ち着いたら日本を離れハワイの別荘に生活の拠点を移すという。
「ハワイ?」
「ああ、日本を離れれば気分も落ち着くだろうからね。ちゃんと病院にも通っているから立ち直れると思う」
そうか。それならもう大丈夫だね。
そこまで聞いてようやくホッとできた。
美々子が完全に病んでしまったなら後味が悪いから。
「というわけで、星光」
「はい?」
「君に内緒でボディーガードを付けて済まなかった」
ああ、そのことね。
「いえいえ、心配してくださってありがとうございます。おかげで助かりました」
言いながら密かに思う。
美々子が脅すつもりでいたなら、襲われても美々子ごときにやられる私じゃない。撃退できたはず。
でも、あの時は本当に怖かった。
私は自分で思うほど強い人間じゃないのかもしれない。
「自分たちは何をしても許される特権階級だと信じ込んでいた。特に宗家である伯父は時代の流れに取り残された。全てを失うまで気づかなかったんだ」
「美々子は……大丈夫なの?」
「心配ない。伯父の話ではわれに返ったように、ごめんなさいと言って泣いているそうだ。自分で犯した罪を理解しているから、二度とあんな行動はとらないだろう」
落ち着いたら日本を離れハワイの別荘に生活の拠点を移すという。
「ハワイ?」
「ああ、日本を離れれば気分も落ち着くだろうからね。ちゃんと病院にも通っているから立ち直れると思う」
そうか。それならもう大丈夫だね。
そこまで聞いてようやくホッとできた。
美々子が完全に病んでしまったなら後味が悪いから。
「というわけで、星光」
「はい?」
「君に内緒でボディーガードを付けて済まなかった」
ああ、そのことね。
「いえいえ、心配してくださってありがとうございます。おかげで助かりました」
言いながら密かに思う。
美々子が脅すつもりでいたなら、襲われても美々子ごときにやられる私じゃない。撃退できたはず。
でも、あの時は本当に怖かった。
私は自分で思うほど強い人間じゃないのかもしれない。