コトノハ

傷ひとつない不思議な本。


こんな体験もう二度とないかもしれない。意を決して開きかけた――が、それは叶わなかった。気配なんてまったく感じなかった、どこから? 



戸惑う私の背後に、ガラスの本を手にした少年。



深い瑠璃に星屑のちりばめられたローブが風とうたうように踊る。夜色の髪は、水灯りの町には存在しない色だ。淡い色や明るい色に対して、その色はあまりにも異色だった。少年の表情からは何を考えているのか、さっぱりわからない。





「……水底の下に、来るか」




それは唐突なものだった。



世界を、突き動かすような衝動。




答えは決まっている。この流れ着いた物語の行く末を、私は知りたい。




「一緒にいくよ、あなたと」 




< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

忘れられた塔
椿灯夏/著

総文字数/1,762

ファンタジー7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
深い深い森の奥にある古の塔。 迷い込んだ旅人の物語。 レビュー感想ありがとうございます。 グリーングラス様
七狐幻想奇譚
椿灯夏/著

総文字数/11,626

ホラー・オカルト37ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
七夜続く夏祭りの最中、七夜かけて七狐の祠に通う。 七夜目にあるウタを唄えば、狐の神様がどんな願いでも叶えてくれる。 ――遭ってはいけなかった ――触れてはいけなかった 自己主張が苦手な少女 *望月桃花* 都会から来た少年 *神崎夏野* 願いを叶えるらしい、狐の神様 *茜* 噂は迷信か、真実か…… 【奇譚―キタン―】 珍しい話、不思議な物語 【感想ありがとうございます】 斎藤悠様*赤猿様 詩羅様* 祭り前日まで見直し完。
永遠に解けない夢を
椿灯夏/著

総文字数/2,558

恋愛(純愛)11ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
君と永遠に解けない夢を。 ずっとこの夢(まほう)が解けませんように。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop