一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「うう……ん!」
雪乃が吐息を漏らすと口内を割って入り舌を絡ませ合いながら、彼女が着ていたブラウスのボタンを外す。
雪乃も俺のシャツに手をかけ、ボタンを外そうとするが手こずっていた。
「雪乃って意外に不器用?」
クスッと笑ってからかうと彼女はムキになって否定した。
「違う。人のはやり慣れてないだけ」
確かにすんなり外されたら、ちょっと面白くない。
過去の男を想像して嫉妬するかもしれない。
その点、彼女は俺が初めてだったら心配はない。
「明日は土曜だし、時間はたっぷりある。落ち着けよ。そんなに俺がほしいのはわかるけど」
愛おしいが故に弄りたくなる。
フッと笑みを浮かべたら、彼女は俺を上目遣いに見て押し倒した。
「黙ってて」
会社では絶対にこんな彼女は見られない。
「積極的だな。雪乃はたまに大胆になるよね?」
俺が面白そうに言うと、彼女はやり返す。
「怜はベッドの中では意地悪になるよね?」
「心外だな。いつだって甘く愛してるよ」
上体を素早く動かして雪乃を組み敷くと、彼女の身体を隈なく愛撫して証明してみせる。
その夜、俺たちは明け方まで愛し合った。

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