一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「そう。なんとかして断ろうと思う。今、詳しい話は出来ないけど、また恵子さんのところで暮らしていい? ついでに美容院の仕事も手伝わせてくれると嬉しいな」
今は妊娠のことを話している時間はない。
松本と話がついたら、恵子さんに赤ちゃんのことを伝えよう。
「それはいいけど、本当に大丈夫なの?」
「うん。決めたから。福井に帰って決着つけてくる。いつまでも逃げてちゃいけないわ」
そっとお腹に手を当てる。
私がこの子を守るんだ。一生ーー。
「無理はしないでね。海くんも心配してた。山本の家に縛られちゃだめよ。いつでもうちに戻ってらっしゃい。雪乃の家なんだから」
帰れる場所があることが嬉しい。
「恵子さん、ありがとう」
それから二十分ほど彼女と話をしてカフェを出ると、偶然怜に会った。
「雪乃? 一緒にいるのはお姉さんじゃないよな?」
少しビックリした顔で確認する彼に恵子さんを軽く紹介した。
「叔母の恵子さん。沖田くんは今から品川行くの?」

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