一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
仕事がある怜を一刻も早く早くこの場から離れさせようとするも、彼は恵子さんに目を向けた。
「そう。初めまして。雪乃さんと同期の沖田と言います」
スーツの胸ポケットから名刺入れを取り出して恵子さんに名刺を差し出す怜。
「雪乃がお世話になってます。叔母の近藤恵子です。美容院をやってます」
怜の名刺を受け取ると、叔母も自分の名刺を渡した。
「美容院を経営されているなんて凄いですね」
「いえ、人を変身させるのが夢だったんですよ。昔は雪乃の髪も私がカットしていて」
怜が恵子さんと話し始めたので、慌てて彼の気を引いた。これ以上じっくり話をされるのはマズい。
彼にあまり私の家族のことを知られたくない。
「沖田くん、時間大丈夫? 恵子さん、私、もう戻らないと、駅までの道わかるよね?」
恵子さんにも彼との関係を知られたくなくてあえて名字で呼んだ。
仕事もあって彼女を送っていく余裕がなく、少し心配で恵子さんに目を向けたら、怜が私の肩を叩いてニコッと笑った。
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