一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「沖田くん……もう……歩けない」
沖田くん……か。
呼び方が元に戻ってる。
まあ酩酊状態なのだから仕方がない。
酔っていても俺を下の名前で呼ぶようになるにはどれくらい時間がかかるのだろう。
「はいはい。わかりましたよ、女王さま」
彼女を抱き上げて寝室のベッドに運ぶ。
今日は酔い潰れてもう話なんてできないが、それは明日でいい。
枕に頬擦りする彼女を見てフッと微笑する。
「この姿じゃ今朝みたいに勝手に逃げられない」
雪乃の服は今バスルームにある。
朝起きたらどういう顔をするだろう。
きっと俺の家に来たなんて全く認識していないに違いない。
「悪いな、雪乃」
でも、雪乃が俺なら同じことをするはずだ。
いなくなられるのは辛い。
「素直に観念して俺のものになれ」
フッと笑みを浮かべ、彼女のリンゴのように色づいたその唇にキスを落とした。


翌朝、雪乃の声が耳に届いて目が覚めた。
「え? え? どうして?」
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