昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
頑張って探した。けれどやっぱり希少なもののようで、薄ピンク色の貝殻は一向に見当たらなかった。
でも、それでよかった。わたしは今、もう十分幸せだから。
「はー、疲れたね」
「だね、ちょっと休憩!」
ふたり脱力して、砂浜に腰を下ろす。
歩き回った砂浜を眺めてみると、わたしたちの足跡が模様になっていて、まるでアートのようだ。
「また今度、探しにこよう」
雨夜くんの言葉に、「うん!」と深くうなずいた。
また今度がある。その幸せが、わたしの心を包んでくれる。
――ザザン、ザザン。
規則的な波の音。ふたり寄り添うように座って、しばらくぼうっと海を見つめた。
「……なんか、不思議だね」
心地よい沈黙の中、雨夜くんがぽつりと、つぶやくように切り出す。
「ふたりで、こうしてるの。ノートの書き合いしてたころが……すごく懐かしく感じる」