昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う
少しかすれた甘い声に、心臓が高鳴る。
ううん、止まったのかもしれない。ドキドキしすぎて、機能が停止したのかも。
雨夜くんの深い茶色の瞳に、わたしだけがうつっている。
わたしを真っすぐ見つめたまま、雨夜くんが、口を開く。
「永田さんは……可愛いよ」
「……っ」
形のよいくちびるからこぼれたのは、図書室でも言われたことのある魔法の言葉。
けれどあのときと違うのは……雨夜くんが、少し照れているということ。
ほおに差した赤みと、多くなったまばたき。
そんな雨夜くんを見た瞬間。わたしは謎に思っていた感情の名前を、理解してしまった。