俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 長いエレベーターを乗り終え2050号室の前に立つ。フロントで受け取ったカードキーをゆっくりと差し込むとピッと鍵が解除された音。ドアを開け「どうぞ」と美桜を先に部屋に入れる。なんだか少し緊張ぎみで「お、お邪魔します」なんて言いながらお辞儀して部屋に入る美桜。

「りゅ、りゅりゅりゅりゅーちゃん! 恐ろしいくらい綺麗で豪華でゴージャスでスイートだよぉぉ!」

 美桜の興奮していつもより少し甲高い声が部屋に響く。そりゃ綺麗で豪華でゴージャスでスイートに決まっている。人気なホテルのスイートルームだけあって金額がえげつなかった。(指輪同様金額は聞かないでくれ……)けれど金額相応の広々とした部屋に部屋の一面は大きな窓ガラスで東京の大迫力パノラマ夜景を一望できる。ベットだって一番大きいキングサイズでどんな体位でも大丈夫。(って下心丸見えだよな)

 部屋の中をバタバタと早歩きで見渡しながら興奮しっぱなしでなんだかずっとゴージャスだ、スペシャルだ、凄い、やばい、と連呼している。なんだかマンションに初めて越してきた日を思い出す。あの日も美桜は部屋に入るなり喜んでパタパタと部屋の中を見渡しながら凄いと喜んでいた。まだ一ヶ月も経っていないのに懐かしく感じてしまう。

「喜んでもらえたなら良かった。美桜、夜景も凄いからもっと窓際で見よう」
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