すべてが始まる夜に
「あっ、ふわふわって言うより、しっとりパンケーキだ!」
今流行りのリコッタチーズを使ったパンケーキや、スフレのようなふわふわのパンケーキではなく、昔ながらのお家で作るホットケーキに近いようなシンプルで懐かしさを感じるようなパンケーキだ。
優しい味わいに心がほっこりしてしまう。
続いて、今度はアップルパイにナイフを入れた。
サクッと音がして、中のりんごがごろっと溢れ落ちる。私はパイとりんごをフォークで刺すと、その上にアイスを乗せて口に入れた。
パイ生地のサクサク感と甘酸っぱいりんご、そしてミルキーでまろやかなアイスが絶妙にマッチしている。
「やっぱりアップルパイとバニラアイスって最高の組み合わせですよね。あー、美味しい。こんな美味しいパンケーキとアップルパイが同時に食べれるなんて、今日は最高に幸せだな」
美味しさに悶絶しながらも、しみじみと呟く私を見て頬を緩めながら優しい視線を向けた。
「ほんとによかったな。好きなだけ食べろよ」
隣に座っているからか、まるで子供でもあやすように私の頭を手のひらでぽんぽんと触れる。ふいに触れられて一瞬ドキッとした私は、動揺を悟られないように慌てて口を開いた。
「こ、このパンケーキ、た、多分、部長はお好きだと思いますよ。だ、だってあのプリンが好きでしょ?」
どうしたんだろう。
触れられたせいか、心臓のドキドキが止まらない。
「あのプリン?」
「は、はい、硬めのプリンです。あのプリンが好きならきっとこのパンケーキも好きなはず。食べてみてください」
お皿を部長に渡そうとするけれど、横並びのうえ、ひとつひとつのお皿が大きいので、下手するとパンケーキを下に落としてしまいそうになり、なかなか上手く渡せない。
「俺はいいよ。そんなことしてるとパンケーキが下に落ちるぞ。俺に気にせず、しっかり食べろって言っただろ」
「そうなんですけど……」
何かいい方法はないだろうか。
部長にもこの2つ、食べてもらいたいのに……。
──あっ、そうだ!
私はひとくちサイズに切ったパンケーキをフォークに刺すと、片手を下に添えながら部長の口元に持っていった。
今流行りのリコッタチーズを使ったパンケーキや、スフレのようなふわふわのパンケーキではなく、昔ながらのお家で作るホットケーキに近いようなシンプルで懐かしさを感じるようなパンケーキだ。
優しい味わいに心がほっこりしてしまう。
続いて、今度はアップルパイにナイフを入れた。
サクッと音がして、中のりんごがごろっと溢れ落ちる。私はパイとりんごをフォークで刺すと、その上にアイスを乗せて口に入れた。
パイ生地のサクサク感と甘酸っぱいりんご、そしてミルキーでまろやかなアイスが絶妙にマッチしている。
「やっぱりアップルパイとバニラアイスって最高の組み合わせですよね。あー、美味しい。こんな美味しいパンケーキとアップルパイが同時に食べれるなんて、今日は最高に幸せだな」
美味しさに悶絶しながらも、しみじみと呟く私を見て頬を緩めながら優しい視線を向けた。
「ほんとによかったな。好きなだけ食べろよ」
隣に座っているからか、まるで子供でもあやすように私の頭を手のひらでぽんぽんと触れる。ふいに触れられて一瞬ドキッとした私は、動揺を悟られないように慌てて口を開いた。
「こ、このパンケーキ、た、多分、部長はお好きだと思いますよ。だ、だってあのプリンが好きでしょ?」
どうしたんだろう。
触れられたせいか、心臓のドキドキが止まらない。
「あのプリン?」
「は、はい、硬めのプリンです。あのプリンが好きならきっとこのパンケーキも好きなはず。食べてみてください」
お皿を部長に渡そうとするけれど、横並びのうえ、ひとつひとつのお皿が大きいので、下手するとパンケーキを下に落としてしまいそうになり、なかなか上手く渡せない。
「俺はいいよ。そんなことしてるとパンケーキが下に落ちるぞ。俺に気にせず、しっかり食べろって言っただろ」
「そうなんですけど……」
何かいい方法はないだろうか。
部長にもこの2つ、食べてもらいたいのに……。
──あっ、そうだ!
私はひとくちサイズに切ったパンケーキをフォークに刺すと、片手を下に添えながら部長の口元に持っていった。