すべてが始まる夜に
福岡の店舗が無事に開店したら、茉里にプロポーズしようと密かに決めている。そこから結婚式の準備をするより、ある程度自分の中で考えておきたかったのだ。
「お前もやっと結婚したい女性が現れたのか!」と喜んでくれた水島さんは、相手が茉里だと知るとニヤつきながら、「今度彼女と一緒に家に遊びに来いよ」と誘ってくれた。
新年会が終わり、会社から出ると、「お疲れさまです」という声が聞こえてきた。声の聞こえた方を見ると、茉里たちが立ってこっちを見ていた。
立ち止まった水島さんが、「今からみんなで二次会に行く相談?」と声をかける。すると、宮川が嬉しそうな顔を水島さんと俺に向けてきた。
「そうなんです。もし良かったら部長たちもご一緒にいかがですか? この近くのお店なんです」
茉里も行くのか?
このメンバーなら安心だが、でも吉村がいるしな──と考えていると、「俺は行けないけど、悠樹は大丈夫だと思うよ。悠樹、お前は行ってきたらどうだ? 心配だろ?」と、水島さんが俺にニヤついた顔で俺を見た。
さっき彼女が茉里だとバラしたからか、楽しそうに俺の心の中を覗いてくる。
小さい男だと思われるのが癪で、「そうですね」と涼しい顔を向けると、「みんな、悠樹が参加するらしいからよろしくな」と含み笑いを浮かべながら帰っていった。
心配なのは当たり前だろ──。
ここには茉里のことを好きな吉村がいるんだ。
早めに茉里が俺の彼女だと伝えておかないと、吉村が告白でもして、茉里の気持ちが揺れても困る。
そんなことを考えていると、宮川がまた嬉しそうな顔を向けてきた。
「松永部長、ほんとに参加してくれるんですか? めちゃうれしいー」
これはさっさと俺たちのことを公表して、茉里を連れて帰ることにしよう。
そう心に決めた俺は、宮川に「1時間くらいしか参加できないと思うけど」と告げた。
「お前もやっと結婚したい女性が現れたのか!」と喜んでくれた水島さんは、相手が茉里だと知るとニヤつきながら、「今度彼女と一緒に家に遊びに来いよ」と誘ってくれた。
新年会が終わり、会社から出ると、「お疲れさまです」という声が聞こえてきた。声の聞こえた方を見ると、茉里たちが立ってこっちを見ていた。
立ち止まった水島さんが、「今からみんなで二次会に行く相談?」と声をかける。すると、宮川が嬉しそうな顔を水島さんと俺に向けてきた。
「そうなんです。もし良かったら部長たちもご一緒にいかがですか? この近くのお店なんです」
茉里も行くのか?
このメンバーなら安心だが、でも吉村がいるしな──と考えていると、「俺は行けないけど、悠樹は大丈夫だと思うよ。悠樹、お前は行ってきたらどうだ? 心配だろ?」と、水島さんが俺にニヤついた顔で俺を見た。
さっき彼女が茉里だとバラしたからか、楽しそうに俺の心の中を覗いてくる。
小さい男だと思われるのが癪で、「そうですね」と涼しい顔を向けると、「みんな、悠樹が参加するらしいからよろしくな」と含み笑いを浮かべながら帰っていった。
心配なのは当たり前だろ──。
ここには茉里のことを好きな吉村がいるんだ。
早めに茉里が俺の彼女だと伝えておかないと、吉村が告白でもして、茉里の気持ちが揺れても困る。
そんなことを考えていると、宮川がまた嬉しそうな顔を向けてきた。
「松永部長、ほんとに参加してくれるんですか? めちゃうれしいー」
これはさっさと俺たちのことを公表して、茉里を連れて帰ることにしよう。
そう心に決めた俺は、宮川に「1時間くらいしか参加できないと思うけど」と告げた。