愛しの鳥籠〜籠のカギ篇〜
カンカンカンッとヒールで階段を勢いよく降りるわたしにユキが気付いて申し訳ないような表情で薄く笑いながらわたしの近くまで歩み寄ってきた。
「ごめんね。急かしちゃったよね」
「ううん!わたし2時間も前に支度済ませていたから全然平気っ!」
「…え。2時間も前に…?」
ヤバい。引かれた。
「そのっ、ユキと逢えるの楽しみ過ぎて…っ、あ、あんまり眠れなくて…そのっ、」
どんどん墓穴掘ってるわたし。
そんな事言ったら重いって思われちゃうのに…!
「ははっ!そうだったんだね。実は僕も今日が楽しみであんまり眠れなかったんだ。あ、でも、運転はちゃんと安全運転するから心配しないでね」
ハハッ。なんて、なんて素敵な笑顔。
…眩しい。