ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました
たしかに、患者さんや部外者がやすやすと入って来られないよう、ナースステーションの入口は狭い。けど、そんなの順番に通ればいいことじゃない。
さすがにムッとしたけど、進藤先生の前なので我慢して平静を装う。
「さ、進藤先生行きましょう。ご指導よろしくお願いします」
はいはい。自分より立場が上の人にはいい顔をするわけね。あからさまに看護師をバカにして。この人嫌いだわ~。
進藤先生はじろっと媚びへつらう原研修医を冷たく見下ろした。
「君はいらない」
「へっ?」
「さっきから診察室で聞いていたが、君はとても無遠慮で傲慢で意地が悪い。だからいらない」
研修医はドクターにしかできない処置を覚える必要がある。そのために、原研修医は進藤先生を待っていたのだろう。
けれど、進藤先生はその前から……おそらく誰もナースステーションにいない間に来て、ステーション内にある小さな診察室でパソコン仕事をしていたのだろう。
ぽかーんと口を開けたのち、自分が言われたことを理解したらしい。原研修医は顔を真っ赤にし、震えだした。