【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
 息を乱し、涙目になって喘ぐ私を、瑞生さんは極上の獲物を捕らえたかのように抱きしめる。
 軽々と私の体を抱きかかえ、自分の寝室へ連れていくと、ベッドの上へ横たわらせる。
 冷たい床より、瑞生さんの香りがするベッドのほうが、背中も痛くないし、心地よい。
 二人の体が重なり合い、白いシーツの中へ沈む。 
 すべて私の体が、瑞生さんに包まれている安心感。
 腕を伸ばし、瑞生さんを抱きしめた。

「美桜……。愛してる」

 切なげな表情で、私の体に何度もキスを落とす。
 その何度目かのキスの途中で、私の耳元で囁いた。

「奪われた時、全部壊してやろうかと思った」
「こ、わす……」

 熱い息が耳にかかり、大きな手は、ゆっくり私の胸を撫でる。

「ん……あ……」

 思考は甘く蕩け、手に意識が向いてしまう。

「そう。全部」

 残酷なはずの言葉を口にして、私の耳朶を甘く噛む。
 舌が耳の形をなぞり、じわじわ追い詰めて、感度をあげていく。
 一瞬で仕留めず、少しずつ――

「瑞生さん……、壊しちゃ……駄目ですよ?」
 
 強い力に流されてしまわないよう必死に言って、彼の頬を両手で包み込む。
 瑞生さんは感情を表に出さないよう教育されたからか、弱みをみせない。
 でも、心の中には激情が潜んでいる。
 
「美桜が俺を感情的にさせる」

 頬に触れた手を取り、その手のひらにもキスをする。
 
「今も」
「えっ……? い、今?」
 
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