【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
 繁松は俺に白い紙を渡した。
『会いたければ、会に行け』
 メモに書いてあったのは、祖父の言葉と兄の居場所だった。
 宮ノ入家に迎えるかどうか――それは俺が決めろと言うことか。

「繁松、ついてこい」
「かしこまりました」

 繁松は祖父のSPの中でもっとも腕がたつ。熊のように体が大きく、鍛えられた体をし、隙がない。
 兄がいる場所まで、繁松は車を運転し、俺を連れていく。
 お世辞にも治安がいいとは言えない地区。
 メモ書かれた住所のビルの中へ入ると、あきらかにチンピラかヤクザかという服装の男たちがいた。

「ヤクザでしょうか。物騒ですね」

 パッと見、マフィアに見える繁松に言われても、相手も反応に困っている。
 ナントカ組などという看板はなかったが、俺と繁松が入るなり、人相の悪い連中が一斉に立ち上がった。

「どこの組の人間だ?」
「殴り込みか」

 胸の前に腕を組み、繁松が不満そうな顔をした。

「どこをどうみたら、殴り込みになるんでしょうか。こんな品のいい瑞生様を見て」

 ――いや、繁松。お前が一緒だからだぞ?
 
 俺の服装は詰襟の学生服。
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