【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
繫松は笑いながら、直真を軽々と持ち上げ、肩に担いだ。
「あぁ……これは……。あまりいいものを食べていませんなぁ。母親が死んでから、まともな生活をしてないようですね」
「……そうだな」
異母兄は一人で生きてきた。
俺と同じ孤独を知っている。
それだけで俺は兄を迎えに行ってよかったと思えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「瑞生様、沖重グループについての報告ですが――聞いてましたか!?」
「ああ。もちろん」
嘘だ。
聞いてなかった。
今日、たまたまクローゼットから一枚のハンカチが見つかった。
それは桜の花の刺繍が入ったハンカチで昔を思い出すには十分なものだった。
「直真。お前、宮ノ入にきてよかったか?」
「まあ、そうですね。あのままでいれば、ヤクザがチンピラでしたね、確実」
「感謝しております」とキラキラした目で言われた。
だが、たまにヤクザスイッチが入り、柄の悪さを隠し切れていないと、お前はわかっているか?
「瑞生様がいたからこそ、今の自分があります。瑞生様が行くところには、地獄だろうが敵地だろうが、必ずご一緒します」
「そうか。ありがとう、直真」
「あぁ……これは……。あまりいいものを食べていませんなぁ。母親が死んでから、まともな生活をしてないようですね」
「……そうだな」
異母兄は一人で生きてきた。
俺と同じ孤独を知っている。
それだけで俺は兄を迎えに行ってよかったと思えた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「瑞生様、沖重グループについての報告ですが――聞いてましたか!?」
「ああ。もちろん」
嘘だ。
聞いてなかった。
今日、たまたまクローゼットから一枚のハンカチが見つかった。
それは桜の花の刺繍が入ったハンカチで昔を思い出すには十分なものだった。
「直真。お前、宮ノ入にきてよかったか?」
「まあ、そうですね。あのままでいれば、ヤクザがチンピラでしたね、確実」
「感謝しております」とキラキラした目で言われた。
だが、たまにヤクザスイッチが入り、柄の悪さを隠し切れていないと、お前はわかっているか?
「瑞生様がいたからこそ、今の自分があります。瑞生様が行くところには、地獄だろうが敵地だろうが、必ずご一緒します」
「そうか。ありがとう、直真」