【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
「もちろんです」
「本当は本社に戻った時点で、直真を重役にするつもりだったんだが」
「とんでもない。瑞生様のそばでサポートするほうが、名誉なことです」
直真は有能な男だ。
社長秘書をやらせておくには、正直もったいない。
だが、今回、祖父が俺の秘書として秘書室に集めたのは婚約者候補。
蹴落とし合いの罵り合い。待ち伏せされて、押し倒された時は驚いた。
――なにが名家のお嬢様だ。
額に手をあて、ため息をついた。
「頭痛がする」
「薬をお持ちします」
「ああ」
頭が痛む。
それでも、俺は機械のように正確に仕事をこなす。
そういうふうに育てられたからだ。
――人間として、俺は欠陥品なのかもしれない。
誰かといるのが、苦痛でしかなかった。
「瑞生様。少しお休みになられてはどうですか?」
「平気だ」
休んでしまえば、それだけ時間を消費する。
社長になって日も浅い。
取引先への挨拶に回り、次は人事改革。そして、古い体制を一新するつもりだった。
祖父のやり方でいいところはそのまま受け継ぐが、今の時代に合わないことも多々ある。
「本当は本社に戻った時点で、直真を重役にするつもりだったんだが」
「とんでもない。瑞生様のそばでサポートするほうが、名誉なことです」
直真は有能な男だ。
社長秘書をやらせておくには、正直もったいない。
だが、今回、祖父が俺の秘書として秘書室に集めたのは婚約者候補。
蹴落とし合いの罵り合い。待ち伏せされて、押し倒された時は驚いた。
――なにが名家のお嬢様だ。
額に手をあて、ため息をついた。
「頭痛がする」
「薬をお持ちします」
「ああ」
頭が痛む。
それでも、俺は機械のように正確に仕事をこなす。
そういうふうに育てられたからだ。
――人間として、俺は欠陥品なのかもしれない。
誰かといるのが、苦痛でしかなかった。
「瑞生様。少しお休みになられてはどうですか?」
「平気だ」
休んでしまえば、それだけ時間を消費する。
社長になって日も浅い。
取引先への挨拶に回り、次は人事改革。そして、古い体制を一新するつもりだった。
祖父のやり方でいいところはそのまま受け継ぐが、今の時代に合わないことも多々ある。