【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
 直真はメッセージカードを俺の手から奪い、いらいらしながら、それを丸めて捨てた。
 
「クソジジィが。本気で余生終了したいようだな」

 素の直真が垣間見えた。ヤクザのようにブチギレでいるが、これは真の姿である。
 俺も直真も、まさかマスコミまで用意されているとは思っていなかった。
 せいぜい、祖父がすっぽかし、別の相手と食事だろうと。

 ――完全にやられた。

「宮ノ入さん。私との婚約を承諾してくださって嬉しいです」
「会長がぜひにと」

 祖父は美桜が沖重の娘だと、わかっていたから、わざと沖重の娘を選んだ。
 美桜ではなく、両親に気に入られている妹のほうを。
 今、目の前にいるのが、美桜であれば、どんなにいいだろうかと思い、ここへきたことを悔やんだのだった。
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