怜悧な弁護士は契約妻を一途な愛で奪い取る~甘濡一夜から始まる年の差婚~
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「――そっか。それは大変だな」
瑠奈とのランチを終えて帰宅した私は、リビングのソファに腰を下ろし雑誌を読んでいた悠正さんの隣に座った。そして、先ほど聞いたばかりの瑠奈の事情を説明し、相談してみる。
私の話を聞き終えた悠正さんは、読んでいた雑誌を閉じると近くのローテーブルにそれを置き、すっと腕を組んだ。
「確かに、優月のお友達の場合は子供がまだ小さいからこれからもっとお金は掛かるだろうな。養育費の話し合いがうまくいっていないなら家庭裁判所に行って相談するってのもあるけど。そこで調停手続きをするのを勧めるかな」
「調停手続きですか」
弁護士事務所で働いているのでそれについてはもちろん知っている。
「そこで養育費のことを話し合って、決めたことをしっかりと文書化しておくのがいいと思う。調停調書は判決文と同じ効力があるから、もしも支払いが滞ったりしても家庭裁判所が支払いを勧告するし、場合によっては相手の給与を差し押さえたりもできるから」
「なるほど……」