あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『あーあー…、気持ちよさそーに寝ちゃって、』


見てみなよ、と忍さんに促されて部屋を覗くと

いつも座っている椅子を少し斜めに倒して

そこに縮こまって眠っている雪村さんの姿があった。


「…………いつも、こうやって眠ってるんですね、雪村さん…、」


細くて長い手足をきゅっと折りたたむようにして眠るその姿は

まるで猫のようだ。

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