あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『波みたいっていうかさー、引き際わかってるっていうか。』


相手の踏み込んでほしくないところには

絶対に踏み込まない。

何かを察すると、波のように引いていく。

彼女と話していると、それがよくわかる。


『居心地いいのかもね、ゆきも。』

『………まぁ、一緒に住んでるくらいだからね。』


普通に考えたら

雪村が誰かと同じ家に住むなんて

俺達でもありえないことだ。
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