あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『………はい。…あ、歯ブラシとかその辺はコンビニで買って。』


これで、と雪村さんはタオル、Tシャツと一緒に

1000円札を私に渡して

じゃあ、とすぐに背を向けた。


「あっ、あの、すみまっ…じゃなくて、」

『なに?』

「ありがとう、ございます。」

『……ん。…あ、鍵はそこだから。』


雪村さんは玄関の棚を指さして

ばたん、と扉の中に消えていった。
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