花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!
風もないのに花びらが舞った大聖樹の裏庭での光景。その夜、寮の部屋に現れた刺客の男。
エトリックスクールの応接室で王立薬師院のテド院長から聖女として学ぶように求められ、しかし、カルバード学長が異を唱えたため話は進まず。
その後突然、騎士団長が寮の部屋を訪ねてきて、なぜか自分のクローゼットから城の裏庭に飾られてあったお妃様のブレスレットが出てきたこと。
ここでエミリーは、刺客と部屋で鉢合わせた時、男がクローゼットの前にいたのを思い出す。
そのまま騎士団長に大聖女ロレッタの屋敷へと連行され、窃盗だけでなく大聖樹による聖女選出を演出した罪にも問われ、学長から退学処分を、ロレッタから国外追放を言い渡される。
そして、修道院に向かっていた途中で馬車が停止し、刺客に襲われているところをオレリアたちに助けられた。
ざっと振り返っている途中でアデルがトレーを手に部屋に戻ってきた。
言い終えると同時にカプルジュースを「どうぞ」と差し出され、抵抗を感じつつも一気に話して喉が乾いていたため、エミリーは「ありがとう」と大きく感じるマグカップを両手で受け取った。
「飲んでるだけなのに可愛いね」と大人ふたりから見つめられる中、ただ飲んでるだけじゃないと思いながら甘酸っぱい懐かしい味で喉を潤した。