花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!
顔を強張らせたエミリーに対し、オレリアはにやりと笑う。
「うちに飛び込みで売りに来る者に対して資格の有無は問わないよ。たとえ資格を有していなくても私のお眼鏡に叶うものなら買い取って商品として客に提供するし、逆にいくら資格があろうがいまいちだと思えば買い取らない」
オレリアは肩を竦めて「資格を有していない相手から買い取ることなんて滅多にないけど」とひと言挟み、説明を続けた。
「エミリー自身が商売をしたり、誰かと雇用契約を結ぶ際は資格がなくてはダメだよ。けどね、エミリーが作ったものを私が買い取って、私の責任で売るのは問題ない。もちろんそれなりの価値のあるものをタダ同然で買い取ったとなると、私が不当搾取の罪で捕まるがね」
エトリックスクールすら卒業していない身分で、人様にお金で買ってもらえるものが作れる自信が無いのが本音だ。
しかし、卒業し資格を取っても、その不安は多少残るのではとエミリーは想像する。
「どうだい? 手伝うっていうなら、様々な魔法薬の作り方を実践込みで教えてあげるよ。魔石への魔法付与だってし放題。薬師クラスの授業よりもためになること受けあいだ」