花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!

薬師の夢は諦めたくないけれど、今後資格を取ることはできないかもしれない。

それならば、自分の将来のためにもオレリアを信じてついていくべきかもしれないとエミリーは考えを改める。


「私は良心的な経営者だからね、搾取なんてしないよ。ちゃんと働きに見合った代金を支払う。天上級品ひとつ生成ごとに3800エネル。状態によってはもうちょっと上乗せするよ。その他等級の買取表もあとで見せよう」


エミリーは「3800エネル」と唖然とする。店で天上級品は5000エネルで売られているため、高価買取と言っても良い。

もしかしたら弟たちは、学びたい気持ちがあっても姉のことがあるためモースリーアカデミーに、もしくはモースリーの地にすら行きたがらないかもしれない。

エリート学校はモースリーアカデミーだけじゃない。他にもいくつかあるし、なんなら隣国ユギアックの学校だって構わない。

そのために資金だけでも貯めておくに限る。


「やるわ!」


エミリーは拳を握りしめ、高らかに宣言する。


「そうこなくちゃ! 材料は店にあるし、ついでにみんなに紹介しようか。そろそろ屋敷の中にいるのも窮屈だろ? 屋敷内だけでなく庭と店なら自由に歩き回っていいよ。その前に着替えてきな。泥だらけの子供に店先をウロウロさせられない」

「今すぐ着替えます!」


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