花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!
うまい具合に力を制御できるかしらと眉間にしわを寄せ、頭の中で五級程度と繰り返しながら、エミリーは回復薬を完成させた。
早速等級の鑑定を始めたオレリアの周りにみんなが集まり出す。少し離れた所で、エミリーはアデルと並んでその光景を眺めた。
「五級品ってところかな」
やがてオレリアがそう判断を下すと、従業員たちから驚きの声が上がり、アデルがエミリーに「お見事です」とこっそり褒め称えた。
続いてアルフォンもフラスコを手に取り、「確かに」とオレリアの鑑定結果に同意する。
「その年で五級品を作り出せるなんて。オレリア様が惚れ込むのも納得だ」
一級から十級まであるなかで、五級レベルの魔法薬を作れることがエトリックスクールの卒業、及び資格取得における条件のひとつとなっている。
そのため、三歳児にしてその条件をクリアできている時点で特別な才能があると言っても過言ではない。
「……子供のくせに五級品だって」
悔しげなダリウスへとオレリアは体を向けて忠告する。
「お前さんは人のことを気にしている暇があったら、しっかり訓練しな。もうすぐ二回目のテストだろ?」
「大丈夫です。次は完璧に作りますから」