幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
 璃音は後ろ手でドアを閉めると、わたしの腕を取り、自分の胸元に引き寄せた。
 そのまま抱きすくめられ、そして、唇が重ねられた。

 一瞬の出来事に、ためらう間も与えられなかった。

 璃音の片手がうなじにのぼってきて力づくで引き寄せられ、唇がさらに深く重なりあう。

 息がつけず、少し顔をずらそうとすると、すぐに引き戻されて……
 壁に押し付けられ、思うさま、唇を貪られつづけた。

 ようやく唇が離れ、わたしは大きく息をついた。

 璃音はわたしを壁に押し付けたまま、吐息混じりに言った。

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