幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「ちょっと寝つかれなくて。そ、そんなことより、早く服着てきてよ」
「ん?」

 なに、その意味ありげな流し目は。

 「あれ、ちさ姉は見たくないの? おれの裸。バカ売れすんだぜ。露出度の高い写真集出したら」

 そう言うと、あろうことか……

 璃音は両腕を開いて、見せびらかすようにわたしの正面に立った。

 ちゃんと鍛えているのがわかる。
 均整のとれた、猫科の動物を思わせる、そのしなやかな身体に一瞬で目を奪われてしまう。

 鑑賞に堪えるよ。
 充分すぎるほどに。

 で、見とれている自分に気づいて、むちゃくちゃ恥ずかしくなって。
 誤魔化すために「バカ」と呟いて、そっぽを向いた。

 璃音は、そんなわたしの様子を眺め、くくっと小さく笑うと、部屋に入っていった。

 わたしの気持ちなんて、お見通しだとでも言うように。

 もう!

 なんか、昨日から調子がおかしい。
 すっかり璃音のペース。
 わたしがついつい反応しちゃうから、余計に面白がってるのかな。

 なにしろ……
 筋金入りのいじめっ子だから。
 璃音は。昔から。
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