幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
 そう思ったと同時に、表から車の近づく音が聞こえてきた。

 停車、そしてドアの開く音。

 おれはベランダに出て、外を見下ろした。
 この部屋は5階。
 前の通りにはシルバーのプリウスが1台。

 運転席から降りてきたのは背の高い男。
 助手席に回ってドアに手をかけている。
 ふん。
 なんか気障な野郎だな。

 で、奴が開けたドアから出てきたのは、案の定、ちさ姉だった。

「……先生、ありがと……した」
 声は聞こえてきたけれど、内容まではさすがに聞き取れない。

 でも、あの野郎に違いない。
 ちさ姉が片思いしてる相手は。
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