幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
***

「ったく、どこ、行ってんだよ、ちさ姉」

 空港からタクシーに飛び乗って一目散に帰ってきたのに。

 ドアを開けても、家のなかは真っ暗。

 どっと疲れが出たおれは、荷物をほっぽりだしてソファーにダイブした。

 今日は帰国の日だって知ってんだから、ちゃんと家にいろよな。
 帰ってきたら、文句言ってやらなきゃ。

 そうやって寝っ転がっているうちにたまらなく眠たくなって。
 そのまましばらく眠っていた。

 ふと目を覚まし、時計を見る。
 もう11時過ぎている。
 えっ、まだ帰ってないのかよ。

 連絡を取ろうにも、スマホはあっちで海に落としちゃって、ダメにしちゃったし。

 何かあったのか?
 事故とか。
 帰り道で痴漢に襲われてるとか?
 その辺まで見に行ったほうがいいか。

 いや、でもまだ終電までには間がある。
 あと30分して帰ってこなかったら、駅まで行くか。
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