幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
 先生は唇に笑みを浮かべて、ちらっとわたしのほうを見た。

「きみにとって、彼は特別な存在なんだな」
「えっ?」
「彼の話をするきみはぜんぜん違って見えるよ。表情が柔らかくて。そう、恋をしている人の顔だよ、それは」

 わたしが? 璃音を?

「いえ、でも好きとか……彼を男性として意識したことは一度もないんですけれど」

「自分では気づいてないだけってこともあるよ」

「でも……3歳も年下で、本当の弟みたいに思ってるんです。彼のことは」

「近くに居すぎると案外気づかないものだよ。ぼくの場合もそうだったけど」

 
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