彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
「矢沢知奈さん、俺と付き合ってください」


真剣な声。


真面目で真っ直ぐで濁りがなくて、信用できる声。


私はニッコリと微笑んだ。


「はい」


頷いた私はそのまま抱き寄せられて、そして唇に柔らかさとぬくもりを感じた。


2度めのキスは優しさと幸福に満ちていて、私はまたこっそりと、泣いたのだった。
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