彼の顔が見えなくても、この愛は変わらない
「そうだ、これ、忘れないように渡さないと」
学校への道のりを歩きながら思い出したように佳太くんがカバンからクリアファイルを取り出し、私に差し出した。
「これ、なんですか?」
青いクリアファイルには何枚かの紙が挟まれていて、取り出してみるとA組のクラスメートたちの名前がずらりと書かれている。
しかし名簿などではなさそうで、名前の横に相手の特徴や話し方が書かれているのがわかった。
「これってもしかして……!」
「少しでも役立ちたちくて、作っていたんだ」
ひとクラス分の人間の特徴を書き出すなんて並大抵のことじゃなかったはずだ。
それを、この短い期間にまとめるなんて。
「ありがとうございます! 私、なんてお礼を言っていいか」
これをつくるのには随分時間がかかったはずだ。
その間に私は佳太くんを困らせたり傷つけてしまった。
それでも、佳太くんはそれを最後まで作って、私に渡してくれたのだ。
そう思うと胸の奥が熱くなる。
「お礼はいいよ。でもその代わりに、敬語を使うのをやめてみない?」
小首をかしげてそう言われ、顔がカッと熱くなるのを感じた。
学校への道のりを歩きながら思い出したように佳太くんがカバンからクリアファイルを取り出し、私に差し出した。
「これ、なんですか?」
青いクリアファイルには何枚かの紙が挟まれていて、取り出してみるとA組のクラスメートたちの名前がずらりと書かれている。
しかし名簿などではなさそうで、名前の横に相手の特徴や話し方が書かれているのがわかった。
「これってもしかして……!」
「少しでも役立ちたちくて、作っていたんだ」
ひとクラス分の人間の特徴を書き出すなんて並大抵のことじゃなかったはずだ。
それを、この短い期間にまとめるなんて。
「ありがとうございます! 私、なんてお礼を言っていいか」
これをつくるのには随分時間がかかったはずだ。
その間に私は佳太くんを困らせたり傷つけてしまった。
それでも、佳太くんはそれを最後まで作って、私に渡してくれたのだ。
そう思うと胸の奥が熱くなる。
「お礼はいいよ。でもその代わりに、敬語を使うのをやめてみない?」
小首をかしげてそう言われ、顔がカッと熱くなるのを感じた。