sugar spot
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そうして過ごすことになった昼休みの間、隣の女と全く予期していなかった空気を創り出している。
「………あんたもうちょっと愛想良くできないの。」
「人のことより自分のパソコンスキル心配しろよ。」
「で、問2はこれ、何をどうすんの!?」
「お前、教えていただく立場であることを常に意識しろよ。」
何故、ほぼ今日初めて話した女とこんな風に睨み合うことになってる。
当然の疑問を自分の中で問いかけても、答えは勿論返ってこない。
自分の口調に微塵の優しさも感じられないのはそうだが、この女の応戦スキルも、どうなってるんだと思う。
どこが、“誰にでも愛想良く“だ。
先週この女に抱いた印象の一つが、既に崩れ去ってしまった。
__でも。
何とかワークを全て埋め終えた後も、女が昼食に向かうことは無かった。
「穂高〜めっちゃ面白い!!ちょっと来て!」
「……ああ。」
同期男子で何か盛り上がっている輪の中心にいる長濱に呼ばれ、流石に行かないのは不自然だと立ち上がる。
「…ありがと。」
キ、と上目遣いで厳しい眼差しと、険しさの濃い表情のまま、でもしっかりお礼を告げた女は、特に俺からの返事を待つことなく再び視線を戻す。
パソコンを閉じ、ルーズリーフへ凄い剣幕でずっと何かを記入し続けている。
傍のバインダーの中には山ほどのルーズリーフが既に
綴じられていて、それが始まったばかりの研修でのメモだと悟った瞬間。
やはり勝手に抱いていた印象がまた一つ、完全に崩れ去った。
何が、“そつ無くこなす“だよ。
____この女、死ぬほど不器用なんじゃ無いのか。