ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二

···舞桜3️⃣


昨夜は、慶の部署の飲み会があり
慶は、日を跨いで帰宅したと思う
あまり記憶が定かでない。

やたらと眠くて
直ぐにウトウトしてしまう。

夜、妊娠の話しをお母さんにした。

その時にお母さんから
眠くなったりすると教えてもらった。
でも、時々出血する事と
心拍の話しをして
きちんとしたら慶に話すから
お父さんには、その後にして
と、お願いした。

翌朝
ゆっくり起きてお茶を飲んでいると
慶が起きてきて
「何か食べる?」
と、訊ねると、
「俺が作るよ。何か食べたいものある?」
と、言われて
「簡単なもので良いよ。」
と、言うと
おにぎりとお味噌汁を作っくれた。
とても美味しい。

片付けをして
慶がお茶を私と自分に用意してくれて
ソファーに腰掛ける。

慶との距離感に、ん?と思っているとき
「舞桜。突然で申し訳ないけど
離婚して欲しい。」
「えっ?」
「実は、好きな人ができた。
その人と共に生きて行きたいんだ。」
「···すきな····ひと?」
「ごめん。」
と、立ち上がって頭を下げる慶に
私は、首を横に振りながら
「·······いやっ·····」
と、立ち上がると
何かが流れる感じに
下を見ると足を伝う出血に
「きゃーっ」
と、叫ぶと同時に目の前が真っ暗になり
「まおっ!!」
と、叫ぶ慶の声が聞こえたような·····

目を覚ますと
病院のベッドの上だった。


赤ちゃん?と思うが
お腹のシクシクする痛みもなく
·····いなく·····なったのだと
わかり涙が溢れた。

倒れてから数日が過ぎでいた。

赤ちゃんがいなくなり
慶からの離婚の話しで·····
私は、何も考えられなくなっていた。

そんな私に父が
慶と美桜の話をしたきた。

初めは、本気にしていなかったが
父の怒りを含んだ物言いに
ほんとなんだと······

なぜ?·····なぜ?······

私が、美桜が帰ってきてるから
会いにいってあげて。
と、父に言ったのだ。
偽善者ぶった?

父は、グチグチ言っていたが
それでも行ってくれたんだと
思っていたが······
私は意識を失っていた。
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