ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(22)呼び出し

戸川 幹夫は·····

総務課長より
会議室に来るように内線が入った。

中に入ると
総務部長、総務課長、庶務課長が
座っていた。

まさか、あの弁護士が動いたとは
思っていなかった。

総務部長から
経緯の説明があり
約束した事を守らないとは
どういう考えだと
かなりのご立腹だった。

早急に対処するように指示された。

そこへ 娘の舞桜と義理息子の慶も
呼ばれたらしく入ってきた。

中にいるメンバーに
二人は、驚いた顔をしたが
総務部長より簡単な説明があり
家族で、このような事をすると
決めたのかと訊ねられていた。

舞桜は、えっと俺の顔をみた。
それから
「申し訳ありません。
支払は完了していると思っていました。」
と、答えた。

無論、慶は
「自分が介入することではないと思い」
·······と、答えていた。

帰宅すると
舞桜が、実家にやってきて
「お母さんも知っていたの?」
と、桜にも怒っていた。

桜は、
「振込を頼まれないから
おかしいと思っていたけど。」
と、言っていたが。
貯蓄を動かさないと行けないから
本人でないと出来ないと思っていたようだ。

舞桜に
「直ぐにやって!!」
と、怒鳴られて
明日休みを貰い動く事に。

支払いを済ませて
総務部長に報告をすると
直ぐに呼ばれて
部長の元へ

そこには、人事部長も居て
「町の合併により
統合された支所を倉庫として使用する
そちらへと行くように。」
言われた。

何なんだ!!
美桜が絡むと ろくな事がない!!
と、思っていると
「仕事ができる君なのに
とても残念に思うよ。
君は、今、自分の非より
誰かに対して怒りがあるね。 
まさかと思うが、娘さん
いや、綾川さんのせいだと
思っているのでは?
君が、そう考えている間は、
君には、わからないだろうな。
そこまで、自分の娘に対して
怒り?憎しみ?を向ける
何かが、ある筈。
それをしっかり見つめなさい。
それと、どうせ耳に入るだろうから
娘さん。こちらは君の大切な方かな?
結城 舞桜さんも異動です。
ご主人である結城 慶さんも。
夫婦は、バラバラにします。
どうしてか、わかりますよね?
家族を大事に出来ない人達が
市民の方に親切に出来る筈がない
との見解になったよ。」
と、言われて
総務課長からは、
「とても残念です。」と。

庶務課長(知り合いで慶の上司)
「お前にしても慶にしても残念だよ。
どうして、誠意ある態度を
取らなかったんだ。
お前、管理職から落ちたんだぞ
慶は、もう上には上がれないかもな?
娘も大変だな。」
と、言いながら肩を叩かれた。

直ぐに三人の異動の内示がメールで
発表された。

俺は·······
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