ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二

••戸川家


中津先生を紹介してくれたのも
俊介さんだったと聞いて
改めてお礼を伝えた。

打ち合わせをしながら
十川の話も慶から。

姉は、慶と離婚をして
市役所を退職して
昔から行ってみたいと思っていた
北海道に移り就職するらしい。

両親とも会いたくないと。

美桜に沢山謝っていた。
本来なら
美桜から貰えるものではないけど
もらった慰謝料を使わせてもらい
北海道に永住したいと
話したらしい。

その変わりと言っては何だが
慶との離婚には財産分与だけで終わった。

美桜のお金を両親に使わせたく
なかったのでは?と中津先生から。

中津先生から
十川の二人(父と母)は
舞桜さんの言葉が桜さんの
胸?にストンと落ちたみたいで
桜さんは、幹夫さんと離婚しました。

桜さんは、
今は、年老いた両親の元に戻り
田畑を作りながら
生活をしていると。

美桜さんへの謝罪の言葉が
ありましたが·····
お伝えする必要はないと
中津先生。

美桜は、驚きばかりだったが
涼ちゃんは、
「美桜は、何も気にする事はないよ。」
と、私の心配を。
そんな涼ちゃんが大好きで
「涼ちゃん、大好き。」
と、涼ちゃんに抱きつきながら言うと
「僕もすき」
と、瑞樹が飛びつくから
三人で笑っていると

そんな私達を俊介さんと慶さんは、
優しげに微笑んで見ていた。

幹夫さんは、市役所の支所で
倉庫管理をされているそうです。
市役所全部署の管理をパートの方々と
行う日々。

パートの方々も内情を知ってか
話しかける人もなく
膨大な書類を整理する毎日を
送っていると。

そんな中
子供が熱を出した。お腹を壊した。
発疹がでてる·····等などや
旦那が体調を崩して
両親の介護の関係で
と、休暇や早退、遅刻の申請を
受ける中
幹夫さんの中でも
自分が異常だったのが
理解でき始め
本当にどれだけの事をしたのかと
悩み苦しむ日々を送っているようです。

そんな幹夫に
奥菜 哲也先生が
自分の娘にやったことを
後悔し悔やむなら
いろんな状況で施設で暮らす
子供達とボランティア活動とかを
してみたらどうかと

ゴミ拾いからと話しをされて
最初は、尻込みしていたが
少しずつ参加をしているとか。

これは、後日、中津先生から
日本へ帰国した時に
お礼を伝えに先生の事務所へ
伺った時に教えてもらった。

私には、関係ない。
まだ、あの父親の目や態度を
思い出すと辛く苦しみが·······
母からのそらされる目が····
慶が直ぐに気づき
抱き締めてくれる。

慶の匂いと力強さに
包まれると固くなっている身体が
ゆっくりと溶けて行く。
本当に不思議だ。

中津先生は、
幹夫さんに美桜に会って謝りたいと
言われたが
それは、無理だと思います。

美桜さんは、優しい方だから
外見上は、受け入れるかもしれません
ですが、それは、本心ではありません。

また、彼女を縛る事になります。
もう、あなたは、美桜さんに
二度と関わらずに生きて行って下さい。
それが、美桜さんを幸せに出来る道です。

貴方がた両親は、それだけの事を
我が子である娘にしたのです。

一生、悔やんで生きて下さい。
これは、桜さんにもお伝えしました。

舞桜さんは、いつの日か
話せる日が来るかもしれません。
と、話したと言われた。

本当に、先生には、重ね重ね
親切にして頂いた。
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